Love story's
ふと、加奈子先生の言葉を思い出したのです。


「ばれん……?ん〜?う〜ん……」


海斗君は、バレンタインデーと言う言葉を思い出せません。


「ば、ばれん……んー……」


だけど…


好きな子にチョコをあげる日だと言う事は、ちゃんと覚えています。


「ん〜……」


しばらく何かを考えていた海斗君は、大好きなチョコを食べたいのを我慢して…


目の前にあるもう一つのチョコを、大切そうにズボンのポケットに入れました。


美味しそうにチョコを食べるお友達の事を、ほんの少しだけ羨ましく思いながら…。


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