Love story's
「染井君は……好きじゃなくても、エッチとか出来ちゃうの……?あたしは、好きな人じゃないと出来ないよ……」


涙が浮かぶ瞳は期待に満ちているけど、それに気付かない振りをする。


「別に出来るよ。お前と付き合う前はセフレだって何人かいたし、少なくとも俺は好きじゃなくてもヤれる」


女は酷いと言わんばかりに俺を睨んで、涙をポロポロと零した。


「じゃあ……あたしとも、好きじゃないのにシたって事……?」


「あぁ」


呆れ返りながらも答えた直後に左の耳元でパシッと音が鳴り、同時に左頬に鋭い痛みが走った。


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