Love story's
寒い冬も終わりを迎え、少しずつ暖かい季節に移り変わろうとしている頃。


「明日は10時に駅前だよ!ちゃんとわかってる?」


電話口で、樹里が俺に言った。


「わかってるって!樹里、遅刻するなよ?」


「あたしは大丈夫だよ!」


「よく言うよ……。この間も遅刻して来たくせに……」


「あっ、明日は本当に大丈夫だってば!」


「はいはい……。じゃあ、おやすみ」


俺は優しく言って、電話を切った。


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