Love story's
「Shikiはな、織田廉の“織”の読み方から取ったんだ。“織”って、読み方を変えたら“シキ”になるだろ?」


「え?それだけ……?」


あたしは安易な由来に唖然として、思わずそんな風に訊いていた。


「あぁ」


廉は頷くと、タバコを一口吸って雑誌に視線を戻した。


ただのこじつけみたいな気がするけど…


廉の事をまた一つ知れた事が、すごく嬉しかった。


まだ知りたい事はあるんだけど、これ以上訊いたら不機嫌になっちゃうかな……?


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