Love story's
先輩にまくし立てられている間、反論もせずにそれを聞いていた。


だけど…


「ちゃんと聞いてんのっ!?」


今度は黙っている事に腹を立てたらしくて、ついには全然関係の無い事まで引っ張り出された。


「松井さんは責任感もないし、いい加減なんちゃう?メイクも濃いし、ほんまに仕事する気あるん!?松井さんがやる気ないせいで、周りも迷惑するんよ!」


はい……?


いい加減って何……?


しかも、メイクなら先輩の方が全然濃いんですけど……


あたしは心の中で悪態をつきながらも、先輩の怒りが収まるのを黙って待っていた。


< 7 / 300 >

この作品をシェア

pagetop