Love story's
「ねぇ、雷君♪今日もバイクなん?あたし、酔っちゃったみたいやから送ってくれへんかな……?」


女の子は大きな瞳をトロンとさせ、可愛らしく訊いた。


「ねっ?お願い……」


「え……?」


さっきよりも強引な女の子に、雷はタジタジで…


そんな二人を見ている事に苛立ったあたしは、カルアミルクを一気に飲み干して勢いよく席を立った。


二人はいきなり立ち上がったあたしを見て驚いていたけど、その視線には気付かない振りをして乱暴にバッグを持った。


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