Love story's
雷があたしの事をきちんと言ってくれた事が、すごく嬉しかった。


素直に喜びを感じて、自然と柔らかい笑みが零れる。


さっきまでの苛立ちをすっかり忘れてしまったあたしは、雷を見上げながら笑顔で頷いた。


女の子は、すごく悔しかったみたい。


あからさまに不機嫌な態度になって、そのまま何も言わずに店から出て行ってしまった。


雷は困ったように笑って、カウンターの奥に入った。


それを見届けた後、彼に言われた通りに奥のテーブルに着いて待っていた。


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