Love story's
「これな、俺が考えた新作メニューやねん」


「えっ!?すごいやん!」


驚きながらも、思わず笑顔になった。


「まぁな♪」


雷は得意気に笑うと、あたしを真っ直ぐ見つめた。


「これ、明日から新メニューとして店に出るねんけど、一番最初に杏里に飲んで貰いたかってん」


それから、彼が少しだけ照れ臭そうに笑った。


「え……?じゃあ、もしかして今日って……」


目を見開きながらそこまで言うと、雷はあたしの唇に人差し指を当てた。


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