Love story's
「美味しい……」


甘過ぎずサッパリとした口当たりのカクテルは、あたしの好きな味。


まるであたしの為に作られたのかと思う程、本当に美味しくて、すごく気に入った。


「そっか♪」


「うん」


満足そうな雷に笑顔を向け、あっという間にカクテルを飲み干した。


その様子を見ていた彼は、クスッと笑ってからメニュー表を開いた。


「なぁ、杏里」


「ん?」


「ここ、読んでみ?」


笑顔の雷が、右上のメニューを指差した。


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