Love story's
雷も、あたしと同じくらい恥ずかしかったみたい。


自分で言ったくせに、さっきよりも顔を真っ赤にしていた。


お互いに照れ臭くなったあたし達は、二人して黙り込んでしまう。


だけど…


心には、心地好いくすぐったさを感じていた。


きっと、雷も同じ。


あたし達は恋人だけど、幼なじみでもあるから…


お互いの事を、誰よりも理解し合っている。


改めてその事を実感したあたしは、さっきまでの悩みを跳ね飛ばすかのように小さく笑った。


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