Love story's
「雷♪」


店を出てすぐに立ち止まって、雷を呼んだ。


彼は手を繋いだままあたしをチラッと見て、照れ臭そうに口を開いた。


「何やねん……」


あたしはニッコリと笑って背伸びをし、雷の耳元で囁いた。


「雷、大好き♪」


その言葉で更に顔を真っ赤にした彼は、何も言わずに駐車場に向かって歩き出したけど…


程なくして、繋いでいた手を優しく握ってくれた。


その瞬間…


あたしの心は甘い幸せを感じて、満面に笑みが溢れた。


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