Love story's
優子の言葉で覚悟を決める事が出来たあたしは、彼女と別れて上杉先生の家に向かった。


電車で先生の家の最寄り駅まで行き、もう何度も足を運んだ場所へ続く道を歩く。


見慣れた景色が流れ、ゆっくりと変わっていく。


上杉先生に会えるのは嬉しいけど、今は不安と緊張の方が勝(マサ)っていた。


それでも今日こそはちゃんと先生に相談すると決めたから、ここで引き返す訳にはいかない。


緊張でドキドキと騒ぐ心臓を押さえるように胸元をキュッと掴み、上杉先生のアパートを目指した。


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