Love story's
上杉先生の部屋の前に着いてインターホンを押すと、すぐにドアが開いた。


「悪いな、迎えに行けなくて……」


申し訳なさそうに言った先生は、あたしを中に促した。


「ううん、平気。それよりお疲れ様。春休みまで部活の付き添いなんて、顧問って大変なんだね」


「部活自体は楽しいから別にイイんだけど、七星と会う時間が減ったのが嫌なんだよな……」


労いの言葉を掛けると、上杉先生が苦笑を零した。


あたしは恥ずかしさを感じながらも、嬉しくて笑みを浮かべた。


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