※ご主人様は完璧王子?※
※第七章※
『はぁ…………』
今は放課後、龍ヶ峰から解放されたあたしは弥生ちゃんの部屋にお邪魔してお茶をいただいている。
いい天気だし、お茶もおいしいし、弥生ちゃんも隣にいるのにあたしの口からはため息ばかりが出た。
「さっきからため息ばかりしてますけれど、ため息ばっかりついてますと幸せが逃げちゃいますよ?」
そういわれてもあたしの口からはまたため息がこぼれた。
『でも、ため息つかずにはいられないよぉ…』
すると弥生ちゃんは俯き加減なあたしを覗き込みながら口を開いた。
「どうかしたんですの…?」
この居場所のないいらつきをとりあえず誰かと共有したくて今までのことを事細かにすべて説明した。
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