※ご主人様は完璧王子?※
〇第七章〇 another side
………………イラッ……
静かすぎるリビングに俺の貧乏ゆすりだけが響く。
... ...
イライラの原因はあいつとあいつ。
とりあえずなんであいつ……優花は帰ってこないんだ?
携帯にかけても通じねぇし、もう夜8時をまわってるのに帰ってこない。
召使がご主人様(しかもこの俺様)を心配させるとは何事だよ。
あともう一つの原因のあいつ……白山。
決戦ってなんだよ、つかこの俺が負けるとでも思ってんのか?
あんな戯れ言言う前に勝負する相手を見極めろし。
…………あ゙ぁ゙〜〜、苛つく。
いつものくせでがしがしと頭をかきむしっているとポーンという電子音が備え付けのパソコンから響いた。
何が起きたのか気になって見に行くとデスクトップに「新規受信MAIL 一件」という表示が浮かんでいた。
このパソコンのメアドは誰にも教えてないし、第一俺はメアドを知らないんだがと思いながら俺はそのメールを開いた。
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