※ご主人様は完璧王子?※
はっと振り返るとその声の主、白山がドアにもたれかかって腕を組みちょっと恥ずかしそうにこちらを見ていた。
「眠れてないんじゃないかって思ってきたらもう先約がいたとか……つくづくついてねーなー俺って。」
そういいながらこっちへ歩いてきてあたしと龍ヶ峰の前の床にぺたんと座った。
座るまではにへら〜っと笑っていた白山だったが、座った瞬間に目付きがキッと引き締まり、真剣な表情を見せた。
「正直に言う、俺は正々堂々とやった。
..
俺は、な。ただ、俺の後ろにいたやつらがなにかやった可能性はある。
んで……龍ヶ峰。お前の後ろにいたやつらがなにかやった可能性もあるんじゃないのか?」
その瞬間、龍ヶ峰の動きがピタリと止まった。
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