※ご主人様は完璧王子?※
「……どういうことだ?」
眉を寄せ怪訝そうに聞いた龍ヶ峰にいささか不機嫌そうな様子で間髪を入れずに白山が口を開いた。
「お前の後ろ…つまりお祖父様とかわよ……
……お前と優花ちゃんが一緒なのが気に食わないんじゃん?
今まで女に興味示さなかったお前が初めて興味出したなんて……政略結婚に支障がでるんじゃねぇかって不安なんだろ。」
せ、政略結婚?!?!
すると龍ヶ峰はいきなり立ち上がって舌打ちして壁に拳を打ち付けた。
「あんのくそじじい……
まだあんなこと言うつもりなのかよ……」
「つーことはお前だって思い当たる節はあるんだろ?
なら………俺らがちゃんと落とし前つけるために動かなくちゃだな。」
そういうと白山はよいしょっと身を起こしドアの方に体をむけた。
あたしはその白山の袖を思わず掴んで疑問を投げ掛けた。
「ねぇ………なんでそこまでしてくれるの?
このままなら一応あたしは貴方の召使になるのに……」
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