詩的短文

歩く

君と二人。

暗い夜道を手を繋いで、何も言わずに歩いていく。

ただしんしんと降る雪が、暗いアスファルトの道を、真っ白な御伽噺の道に変えていく。

聞こえるのは、雪を踏み締める音だけ。

ふと立ち止まり、二人は見つめ合い、微笑んだ。
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