My Prince
「何だそれ。たりめ-だろ。」


・・・


「じゃあたしのことどう思ってる?」


「だから大事だって」


いつも柊聖はこうやってあたしが一番

聞きたいことを言葉にしてくれない。



好きって言葉さえも柊聖の口から出たことはない。





「・・・あたしはそんな言葉がほしいんじゃない!」


気が付いたらあたしは柊聖に怒鳴ってた。


「っごめん!」


そして店を出て走り出した。
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