ひとひらの願い―幕末動乱―
「奴はお前の言っていた通りのことを吐いた。…強風の日を選び、御所を燃やすってなぁ…!!」
意地悪な笑みを浮かべ、副長はこっちを見てくる。
まだ誤解されてるの!? 私!!
「いや、だから私は! 長州の間者なんかじゃないですからね!?」
まだ副長は、私に疑いの目を向けてくる。
私のことなんて、何一つ知らない人に、疑われたくはないけど。
「お前のことは信用してるから、大丈夫だと思っとけ。小姓を疑うのはよくねぇしな!」
フンッと鼻で笑い、こっちへついてこいと言われたので、私はおとなしく彼の背についていく。
それにしても、副長も何者なんだ…!?
鬼の副長として恐れられていたはずだったのに!!
「そ、それはそれは、ありがとうございます…」
「ま、信用してなきゃな」
仲間を信用できるということは、いいこと。
でも新選組には、どこかの間者がいる場合もある。
本当なら、信用しちゃいけないと思うんだ、私――…
意地悪な笑みを浮かべ、副長はこっちを見てくる。
まだ誤解されてるの!? 私!!
「いや、だから私は! 長州の間者なんかじゃないですからね!?」
まだ副長は、私に疑いの目を向けてくる。
私のことなんて、何一つ知らない人に、疑われたくはないけど。
「お前のことは信用してるから、大丈夫だと思っとけ。小姓を疑うのはよくねぇしな!」
フンッと鼻で笑い、こっちへついてこいと言われたので、私はおとなしく彼の背についていく。
それにしても、副長も何者なんだ…!?
鬼の副長として恐れられていたはずだったのに!!
「そ、それはそれは、ありがとうございます…」
「ま、信用してなきゃな」
仲間を信用できるということは、いいこと。
でも新選組には、どこかの間者がいる場合もある。
本当なら、信用しちゃいけないと思うんだ、私――…