ひとひらの願い―幕末動乱―
―何で私、自殺しようとなんか思ってたんだろう――…
私が自殺して、世界が変わるとでも思ってたのかな……
なんて馬鹿な考えしてたんだろ。
幕末が好きなら、新選組が好きなら、隊士のみんなが好きなら。
私はもっと生きるべきなんだ。
もっともっと―――…
――グサッ
「織さん……っ!!」
「え――…?」
―でもここは、私がもっと生きたいと思っても、簡単には生きていられない時代。
目を開け、お腹辺りを見れば、それが分かる。
後ろから、私は一振りの刀に刺されていた。
着物に滲む血と、気持ち悪くなる匂い。
それが私を、夢へと誘う―…
「織さん、ちょっと待っててください…っ!」
「沖田…さん……」
私の体を優しく退かし、沖田さんは冷静に刀を鞘から抜いた。
「ひぃぃいっ――…」
叫びもまともな声にならないくらい速く、右脇腹辺りから左脇腹にかけて、沖田さんは斬ってくれた。
あんなに咳をして、吐血していたのに、ものすごく集中している。
やっぱり沖田さんには叶わないや……
私が自殺して、世界が変わるとでも思ってたのかな……
なんて馬鹿な考えしてたんだろ。
幕末が好きなら、新選組が好きなら、隊士のみんなが好きなら。
私はもっと生きるべきなんだ。
もっともっと―――…
――グサッ
「織さん……っ!!」
「え――…?」
―でもここは、私がもっと生きたいと思っても、簡単には生きていられない時代。
目を開け、お腹辺りを見れば、それが分かる。
後ろから、私は一振りの刀に刺されていた。
着物に滲む血と、気持ち悪くなる匂い。
それが私を、夢へと誘う―…
「織さん、ちょっと待っててください…っ!」
「沖田…さん……」
私の体を優しく退かし、沖田さんは冷静に刀を鞘から抜いた。
「ひぃぃいっ――…」
叫びもまともな声にならないくらい速く、右脇腹辺りから左脇腹にかけて、沖田さんは斬ってくれた。
あんなに咳をして、吐血していたのに、ものすごく集中している。
やっぱり沖田さんには叶わないや……