悠久の貴女へ
とは言え、最近は前よりも頻繁に出るようになっていたから、もう慣れっこ。

苦しいけど、それを表に出さないのが、私なんだ。


我慢し続ければ、いつか楽になれる時が来ると信じて。



「総司、大丈夫か?
休めるうちにゆっくり休めよな」


「はい……では私はこれで。ゴホッ……!」



土方さんの心配はごもっとも。


でもあまり従いたくはないんだ、いくら副長命令であったとしても。

自分に甘えるわけにはいかないのだから。



「まだ生きて……近藤さん達をお守りするんだ――…」



伊東さんや平助、他の隊士が御陵衛士となった今日この頃。


敵として見えることだけは避けたい。


願っても願っても何も叶わないと知りながら、私は今日も願い続ける。

今までに亡くなった同志と、未来から来た織さんに。


想いが伝えられなかった分、願いは届いているといいな――…


迷惑でしたら、私に雷でも落としてくださいね。

…でもそんなことで死にたくはありませんよ。


できるなら、守りたい人を守り抜いて。

それか、守りたい人が死んだら、追腹を切って。



そうして死ぬのが、本望なんだ。



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