ゴーストオブアイデンティティー
「私はあなたに遭えて光栄です闇風。私はあなたが大好き。あなたの幸せを願ってます」

「…史上最悪の遺言ね。私にどうしろっていうの?」

「祈って下さい」


祈って下さい。

ヤヨは言う。

「私が生き残れるよう、祈って下さい。そしてまた、ヤナセと一緒にいられるよう、祈って下さい」

「手加減しろっての?命乞い?戦女神が?」

鼻白む闇風に、笑って首を横に振った。



「あなたなら、わかるはず。否、わからないといけない。あなたは……………あなたは「私」だもの」


私はあなた―――――

あなたは私―――――



どこか、運命の言葉と似ていた。


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