ゴーストオブアイデンティティー
理由は、1つ。


座敷幸福を、超える存在がいてはならないから、だ。

和樹には、現実を知らせる事が重要で、仮定は全て知った上で語らなければ、混乱をきたす。


だから今、和樹のいない今、記そう。



心無き者が存在したら――――






それはただの「バケモノ」だ。

悪魔の落とし子。

忌み子だ。


幸福を超えてしまった、存在。

どういう事か分かるだろうか?



その存在は、




死して迎える事の出来る、極限の極地「無」を、生きながらにして得る、死せる生者。生ける屍なのだ。

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