ゴーストオブアイデンティティー
これは仮定だ。

その存在を、認めるわけにはいかない。


そんなバケモノなど、いてはいけないのだ。



でも、私の中の何処かで、存在を望んでいる。


いや、何処かでない。

私は、望む。バケモノを、望む。


ロボットの心を信じない様な、屑には成り下がりたくないのだ。


だから、私は今から名付けよう。
その存在を。





在るはずのない存在の発生。それを定義しよう。


そうだな…………


絶対で、しかし居ない、認められない不幸な存在。


その存在が現れる現象を、

「不可能への、反逆」
 ゴーストオブウルティメイション




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