ゴーストオブアイデンティティー
「その間ぐっすり寝てたのよ。一瞬死んじゃったかと思ったけど……大丈夫そうね」
呆れ混じりに桐が答えた。
「薬飲んでちょっとしたら、もうずっとだったわ」
…薬、か。成程。
ふざけるな。
宙を睨む。
「てめえ…………!!」
『不可抗力です幸福。薬の中に睡眠薬を混ぜておきました。どちらかと言えば、幸福、あなたの不注意です』
「え?何?睡眠や…」
ガン!!
という音が、桐の言葉を吹き飛ばした。
幸福の、リヴォルヴァー……
銃口は天井に向けられていた。
「殺されたいのかてめえ……」
『先に断っておきますが、私は既に死んでます。あと、もう一度言いますが、これは不可抗力です』
淡々と、ムトは伝える。
呆れ混じりに桐が答えた。
「薬飲んでちょっとしたら、もうずっとだったわ」
…薬、か。成程。
ふざけるな。
宙を睨む。
「てめえ…………!!」
『不可抗力です幸福。薬の中に睡眠薬を混ぜておきました。どちらかと言えば、幸福、あなたの不注意です』
「え?何?睡眠や…」
ガン!!
という音が、桐の言葉を吹き飛ばした。
幸福の、リヴォルヴァー……
銃口は天井に向けられていた。
「殺されたいのかてめえ……」
『先に断っておきますが、私は既に死んでます。あと、もう一度言いますが、これは不可抗力です』
淡々と、ムトは伝える。