ゴーストオブアイデンティティー
「あなた、不器用ね」


言いながら、桐は確信した。

幸福が分からない理由。






自分自身を、幸福は知らなすぎなのだ。無知なのだ。知らないのだ。


自身の中にある何かを、「気付かない」なら、気付かせてあげればいい。


しかし、

知らないとは……………………


人間として、致命傷だ。


人間として、死んでしまう。



幸福としても、心地好かったのだろう。私達の強いた世界を創りあげ、依存すれば、自分自身を考えずに座敷幸福で居られる。


己を見ず、向き合わず、生きてこられた。


何も知らず………

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