ゴーストオブアイデンティティー
「…サチ……フク?」
「そう、座敷幸福の、妹。よく知ってるわね。偉い偉い」
「幸福は…………どこ?」
「さあ…どこにいるのかしらね…死んじゃったからね…天国か、地獄か」
「…死んだ?」
何故こうも、幸福の名が死につながるのだ。
幸福は、死んでない。死んでないのだ。
なのに、オマエの周りのモノは全て、幸福の死を唄う。
「業火に焼かれしその身、朽ち果てて尚強く在り…ってね。死亡説はデマ。そんな噂は今も絶えないね。この前も、あんな事が起きたから」
「あんな、事?」
「そう、座敷幸福の、妹。よく知ってるわね。偉い偉い」
「幸福は…………どこ?」
「さあ…どこにいるのかしらね…死んじゃったからね…天国か、地獄か」
「…死んだ?」
何故こうも、幸福の名が死につながるのだ。
幸福は、死んでない。死んでないのだ。
なのに、オマエの周りのモノは全て、幸福の死を唄う。
「業火に焼かれしその身、朽ち果てて尚強く在り…ってね。死亡説はデマ。そんな噂は今も絶えないね。この前も、あんな事が起きたから」
「あんな、事?」