ゴーストオブアイデンティティー
「どう…して?」


運命は無言で、ただ首を横に振った。

悲しげで、哀しげだった。


桐が覚えているのは、そこまでだった。

脳髄の奥に鋭い痛みが走り、意識を失わせた。


残ったのは、悲しげで、哀しげな、運命の顔……



      **



< 38 / 503 >

この作品をシェア

pagetop