ゴーストオブアイデンティティー
幸福と遭う以前からその壁は変わらないが、悔しさが何故か、こみ上げる。


宙を見上げる。

此所は幸福の部屋だ。細かく言えば「美少年」が幸福に与えた部屋だ。


近い。幸福が、余りにも近い。



だが遠い。果てしなく、遠い。


何だろう。何故、悔しいのだろう?

このわだかまりは、一体何だろう?


苛立ち。悶え。何処か、曇っている私。






私は、何をしたいのだろう。


異常の中で、私は狂ったのか。自分自身すら判らない程、私は何かに魅入られたのか。



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