ゴーストオブアイデンティティー
だが、計画は破綻した。


たった一人…否、化け物の所為で。

文字通り、「運命」を抱え込み、世界の矛盾を体現するモノ。


暗忌運命…


暗忌儚が、実はパンドラの生まれ変わりだったのではないか。真面目にそう考えた時もあった。


しかし。

時とは、実に恐ろしいものだ。

私は、狂った。狂気乱舞とは、正しくこの事を指すのだろう。


その矛盾、無限、底の見えない暗黒、可能性……

例えるなら、幽霊。ゴースト。


有りそうで無い。

在りそうで、無い。

常に存在を否定され、それを唱える者は嘲笑に晒され、

だが、

存在が確定すると凄まじい存在感を露にし、混沌の頂点に君臨するモノ。

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