ゴーストオブアイデンティティー
私は……

その混沌に狂った。


見境無く狂い、
惜し気もなく惑い、
NWOHG計画を捨て、
目の前の餌に欲と言う涎を垂れ流しながら、

私は溺れた。




そして

気が付けば、全ては破綻していた。

NWOHG計画も形を変え単なる人類への餌に成り変わった。

座敷機関もそれに然り。

闇風という幸福の劣化品を作り出し、意のままに動かそうと必死だ。


変わらなかったモノと言えば…

運命のみ。
目まぐるしく変わる世界で、唯一その波にのまれなかったモノ。その波を作り出した―――

バケモノ。

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