ゴーストオブアイデンティティー
狂った様な、その言動が、
狂った様な、その容姿が、
狂った様な、その存在が、



至って、異様な程、「普通」に見える。

何が、とは幸福をもってしても知れない。


『何か』が違う。


和を乱し、侵食し、破壊する。

其れが闇風の作り出す空気だ。


しかし……

妖艶に笑う闇風の姿は、






目を疑う程に…華麗だった。

純粋に美しく。そして緋色で。


何よりも。



どんな感情さえも駆逐する……



殺意の塊。
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