ゴーストオブアイデンティティー
世界はそれを評価し、座敷家の偉業を讃えた。


その偉業の下にある納得できない不可解さを押し殺して。



桐も元々はそうだった。

座敷家が凄いと思っていた。



しかし―――――――



今ここに在る、暗忌 運命という真実を目の当たりにして、幻想は打ち砕かれた。



「桐?何故答えない?運命は桐に聞いている。桐?ありがとうって、何?」


座敷家はこの少女に何をした?


「運命、ごめんなさいね……」


「?ごめんなさいって、何?桐はどうしたの?」




座敷家はこの少女に何をした?







< 64 / 503 >

この作品をシェア

pagetop