ゴーストオブアイデンティティー
誰一人にも気付かれず。

ひっそりと…



「運命………本当に―――」



私達世界が運命に負わせた罪は、あまりにも重圧だった。

私達が、運命をこの様な姿にした。




そして今、倉崎桐は暗忌運命を知った。


見つけた。


だから、桐は言う。



雀の涙以下のものかもしれない。

はっきり言って愚直だ。


でも、言わなきゃいけない。



運命――――――

許してなんて、言いません。

でも、












世界の一人として、謝ります。








本当に―――――――――――















「ごめんなさい……」
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