ゴーストオブアイデンティティー
      


      **



僕は如何にすべきなのだろう。


僕―――――――

その自称に違和感を感じた輩は沢山いた。

周りで喚く屑科学者共。

腐りきった官僚。

座敷家を訪れる不明な輩。



何故に違和感かは理解はするが、解せない。


たかが思春期に、己の価値を見誤った鼻高々なマセガキが「俺」に自称を変えるか、脆弱で価値を現す事に恐怖したクソガキが「僕」の自称を維持するか。


ただそれだけの事。


故に解せない。


自称にどれだけの価値を見い出せば気がすむのか。


要するに、馬鹿なのだ。

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