ゴーストオブアイデンティティー
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僕は如何にすべきなのだろう。
僕―――――――
その自称に違和感を感じた輩は沢山いた。
周りで喚く屑科学者共。
腐りきった官僚。
座敷家を訪れる不明な輩。
何故に違和感かは理解はするが、解せない。
たかが思春期に、己の価値を見誤った鼻高々なマセガキが「俺」に自称を変えるか、脆弱で価値を現す事に恐怖したクソガキが「僕」の自称を維持するか。
ただそれだけの事。
故に解せない。
自称にどれだけの価値を見い出せば気がすむのか。
要するに、馬鹿なのだ。