シャボン玉
「…い、…いの?」

「いいの?!」
「うん…ソッチがいいなら」

その子は飛び跳ねて、私の手を高々と振り上げた。

「よろしくね♪雅♪」
「う…うん。名前は?」

「あっ…私は石根 凛♪よろしくね‼」
「凛ね…よろしく」

凛は艶やかな髪を靡かせていて、とてもキレイで、でも少し童顔な可愛い女の子。

女の私が見ても、“可愛い”
しか言いようがなかった。


「雅~♪あっ…凛」

その時の2人の顔を私は見逃さなかった。
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