シャボン玉
「「…林道…雅…?」」

クラスのほぼみんなで私の名前を確かめるように聞いてきた。

「雅だよっ♪俺の友達~♪」
「「なんで蓮?!」」

「「えっ蓮クン友達なの~!?」」

女は叫んで、男はブーイング。



「おーーい、席着けーー!!」
「「はーい」」

ドアから少しはげたおっさんが入ってきた。
「おっ…林道来たか!これからはしっかり来いよ?」
「はい…」

席に着くと、聖奈がニコニコと私を見てて、“何?”
というような視線を送ると、私の右側を指さした。

聖奈の指さした方向を見ると、隣でスヤスヤと授業中に寝ている蓮がいた。

…コイツ、授業くらいまともにうけろよ。

イイ案が浮かんだ私は、聖奈をみて、ニヤッと笑うと、蓮のおでこめがけて、大きくデコピンをした。

「すいません!」

イキナリ蓮は立ち上がって頭を先生の居る方向へと下げた。


< 19 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop