シャボン玉
父の近親相姦は、中学の夏くらいから…

「お父さん‼ただいまぁ~♪」

「あなた、・・・離婚よ。」

―バチンッ―
「った・・・。」
「お前は俺の言うとおりにしてればいいんだよっ!!」


母親が毎日言う・・・『離婚』…

授業参観なんてみんなくるのに、私の家だけどちらも来ない。

友達の居た私も、・・・話さなくなった。

「雅ちゃん?・・・お家でなにかあった?」
担任が優しく接してくれて、私は全部話す。


「ただいまぁ。」
「雅っ!!」

いきなり父親に呼ばれて、リビングに足を運ぶ。

「お前は教師なんかに家の事を話しやがって・・・。」

ーバチンッ・・・ー

部屋に響き渡る、私の顔を叩いた音。

「雅!?」

上からお兄ちゃんが降りてきて、私に駆け寄る。
「敦、アンタは部屋で勉強してなさい。」
「でもっ‼」

「いいから上に居ろって言ってんだよっ‼」

・・・そのあとの記憶は残ってない。

暴力を受けたことに変わりはなく、母は私を置いて、お兄ちゃんと共に消えた・・・。

毎日の暴力から、バイトで必死にお金を貯めて、今一人暮らし。
・・・でも、体の傷、心の傷は全く消えてはくれない。

その時出逢ったのが聖奈。
お互い苦しみを背負って生きていたから、すぐ馴染んだ。

ーチャラーンー

メールする相手は聖奈だけ。
「さっき話したばっかじゃん・・・。」
ゆっくりケータイを開く。

知らないアドレスからのメール・・・・・

誰だしコイツ…

なんであたしのアドレス知ってんの?







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