シャボン玉
「おまたせ~」
「「雅遅い!」」

二人がスゴイ顔で言ってきて、ビビりながらも二人と学校をでた。

「蓮…とっとと言ってよね!」

聖奈は『この用があるから』って嘘をついて先に別れた。
きっと親父のところに稼ぎに行ったんだろう。


「イキナリなんだよ!」
「もぅ、とぼけないでよ!まぁいいけど。ってか明日から聖奈と二人っきりで帰るから、凛とかえってよね?」

「はっ?なんで凛?…もしかして」
「じゃあね蓮♪また‼」
「ちょっみや」

バタンッ

大きな音を立て、強く閉ざされたドアに、私はしがみついた…



「蓮を好きになる?…んなワケないじゃん。蓮は…凛の物なのに…」

この言葉がこぼれるように口からでた。


気づけば、またリストカットをやっていた。

なんどやってもたりない…私の
“満たされない心”

幸せにはなれない…私
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