青空応援歌
『で?で? どんな人なのー?』


「えっと・・・ね」


『弓道部の人?タメ?年上?』


「・・・五十嵐渉・・・先輩。」


『へ?』



京子はまぬけな声を上げた。
私は笑い出したくなるのを堪えて、京子の反応を更に待った


『誰?それ。弓道部じゃないし・・・2年?』


「ううん。22歳の弓道部のOBだよ」




一瞬の沈黙。


そして。




『っっっええええええええ!!!!????』


「!!」



耳が壊れるかってくらいの声だった。
思わず私は携帯を自分の耳から遠ざける。

やっぱり、驚くよね。



「ごめん・・・驚かせて」


『い、いや!平気・・・!でも、柚が・・・へぇ・・・そっかぁ・・・』



京子は一人で納得しようとぶつぶつ呟いていた。
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