狼と赤ずきん。
狼が来た教室
私は小さい頃
ある公園で一人遊んでいた。
そんな私を二人の男子が
毎日いじめに来た。
私は嫌だったが男子はいじめを止めようとはしない。
私だってこんな公園に一人で遊びたくもないのに・・・。
家はお母さんたちが集まって遊べられない
ここしか遊ぶ所ないんだもん。
でも、私は男子に嫌とは怖くて言えなかった。
そんな私に救いの手を差し伸べてくれたのは
近所にいた流本だった。
流本は男子たちを追い払ってくれたのだ。
とても、嬉しかった。
そして、私は思った。
《こんな引っ込み思案の性格から抜け出したい。》
《勇気を出して、あの男子に言い返したい。》
《今の私と正反対の性格になりたい!》
でも、その思いは中一まで叶わなかった―。