狼と赤ずきん。



狼は壁をグーで殴った。



ダンッと音をたて、壁に殴った跡がつく。



こうやってこのボロイ家が出来上がったのか…。



って、感心している場合じゃない。




「お前は俺に許してもらうためにここに来たのか!?」




怖い怖い怖い。



私は顔を下げた。



まるで父親に説教をくらっている子供のよう。





< 122 / 266 >

この作品をシェア

pagetop