狼と赤ずきん。




帰り道もやはり寂しかった。



だからと言って、

西塔さんと佐倉田さんと一緒に帰る気分でもない。



一人で帰りたい。



そう自分で選択したのにやはり一人はさびしい。




この帰り道のせいなのかな。




「ニャ~オ。」



やはりあの猫が登場してきた。




今度はどこに連れてってくれるの?



そうやって立ち止まって猫を見つめたけど、


猫は私を無視して近くにあった空っぽのベンチに乗っかった。





今日はどこにも行かないの?





「ニャ~オ。」




猫がタイミングよく鳴く。




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