狼と赤ずきん。




下校時間のチャイムが鳴った。


私は早く教室から出たくて


荷物をまとめて廊下に出て咲を探した。




「Hello!!」


咲が横から顔出した。



良かった・・・。


でも、ほっとしてられない!




「咲!急いで校門まで超特急で走るよ!!」


「・・・ラジャー!!」


咲が乗る気になってくれて嬉しかった。



私と咲は人混みを避けて風を切り


魔物にでも襲われかけているような速さで走った。



自分でも、こんなに速く走れた事に驚いている。


隣には咲がキャハキャハしながら一緒にいてくれている。


心強いよ。



咲と同じクラスが良かったなぁ~。





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