狼と赤ずきん。
「私らもついていこうか?」
「いや…友達と一緒に会うんで。」
「そっか、わかった。兄貴に話しておく。
ちなみに兄貴が冴えない奴だからおススメはしないよ。」
西塔さんは優しく笑った。
よかったぁ。
心をそっとなでおろす。
これでもしかしたら、
ユキさんのことを聞けるかもしれない。
咲に一緒に来てくれるか頼もう。
私って初対面の人に一人で会いに行くのって
苦手なんだよね。
だから、
咲が来てくれれば安心する。