狼と赤ずきん。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴り、生徒が自分の席に着席をし
先生も教室に来る。
これから、私が最も一日の学校生活の中で楽しみな時間
読書タイムが始まった。
その前に、私は右側を見た。
隣の席は・・・からっぽ。
良かった~!
荒月は休みみたい。
私は心の中で喜んだ。
これで、ほっとして一日が過ごせる。
私は心の歓喜を落ち着かせて本の世界へ入った。
読書タイムが始まってから私の中で胸騒ぎがした。
時計では7分たったところ。
私は本の世界から出て辺りをキョロキョロした。
皆は本の世界に入っていて教室は静かだった。
何も起きていない。
いつも通り・・・。
なのに、どうしたんだろう?
遠くから何かが迫ってくるような感じで
胸がキューって締められているみたい。
緊張感が走る。