狼と赤ずきん。




「荒月、すごいよね。」



後ろから声が聞こえた。




振り向くと、咲がこちらを見ている。



タオルで顔についた水滴をとっている。



水道で顔洗ってたのか。




「あいつブランクあるくせにあそこまで上達してる。



小さい頃からバスケやっているらしいけど、すごいよね。」






咲はじっと私を見る。




同意を求めろってことなのかな?





< 238 / 266 >

この作品をシェア

pagetop