狼と赤ずきん。
2学年の教室まで来て
咲と渋々別れた。
A組とF組・・・一番最初の組と一番最後の組
・・・一番手前の組と一番奥の組・・・。
《正反対》
なんか嫌な気分。
私は、2-Fと書いてある札の教室のドアに立った。
ためらいがちにドアを開け
・・・・・開いた!?
ガツンッ!!
鈍い音が鳴った。
「痛っ~!」
思わず声を上げてしまった。
額を何か硬いものにぶつけたみたい。
その硬いものとは・・・。
「ってんだよ!チビが!!」
見知らぬ男子だった・・・。
こんな腹立つ男子
同学年にいたっけ?
まぁ、居なきゃここに居ないよね。
見知らぬ男子は私を冷たい目でにらみ
教室から出て行った。
「はぁ~。」
力が抜けた。
ああいうタイプ苦手だな・・・。