狼と赤ずきん。




「図書委員に入りたい人!」


学級委員男子のさっきまでじゃ予想もできない威勢良い声が聞こえて、        

        
私は一瞬戸惑ったが、恐る恐る手を挙げた。



「じゃあ、女子は白杉さんに決まりね。」


学級委員の女子が言って、


中央委員の女子が黒板に私の名前を書いた。



ひゃ~、図書委員に入っちゃったぁ~。



嬉しい気持ちもあるし不安の気持ちもある。


入学式の時の気持ちと似ている。



でも、荒月を見返してやる!




< 71 / 266 >

この作品をシェア

pagetop